本を買うときに見るところ

きょうは、本を買うときに見ているところについて語りたいとおもいます。なぜならわたしが語りたいので。

タイトル

まずタイトルを見ますよね。タイトルにグッと来なければ、もうどうでもいいわけです。でも前はどうでもよかったものが今は惹かれる、ということが往々にしてあるので、折を見てデカい新刊書店で学術文庫の棚などをぜんぶ眺めに行くことにしてる。昔は暇だったし若くて体力も今よりあったから1ヶ月に1回とか行けてたけど、今はもうそんなに頻繁に行けないので、アマゾンとかでお茶を濁してる。でもネット書店じゃ総なめ感ないからやっぱり物理なんだよなーっておもいます。

著者名

だいじ! わたしは学術書というか専門書を読むことが多いから、とくにだいじね。根拠がないと言っちゃいけないこととかあるから。でもここでは知ってる名前かどうかだけでいいかな。知ってる名前でその人がその分野外のことを書いてたら、まあ、ナシの本かなとおもってさよならする。著者名を見たら、だいたい本の後ろのほうとかにプロフィールが載ってるから、それも見る。たとえば法律関係の本を読むなら、法学部を出ている人がいいよね。モノによっては今まで出してきた本のタイトルもだいじになってくる。それもまあプロフィールに載ってるのでおさえておく。あと著者の生年ね。法律の本なら比較的早めに生まれた人の本のほうがなんか重みがあっていいかもしれないけど、それよりは若い人のほうがいい分野もある。たとえばIT関係とか。最新の技術を知りたいときは、やっぱり若い人のほうがいいかんじするよね。それはまあ本の生年(発行年)にもかかわってくるんだけど。

発行年

次に発行年を見る。初版がどうとかのところね。当たり前だけどそれが今現在と近ければ近いほど最新の本になるから、情報の鮮度が重要な分野は発行年を見るのが結構肝要になってくる。古くてもいい分野、たとえば文学とかかなー、夏目漱石の本とかはさ、もうそんなに校正もしないだろうし、変わるといえば時代に応じてむずかしい漢字はひらくとか、あと全体のデザインくらいなものだとおもう、たぶん、なので、全然古くてもいい。版にこだわりがある人のことは知らん。でもやっぱりIT関係とかは情報の足が本当に早いから、Pythonの本だ!って飛びついてみて奥付を見て発行年が2015年とかだとウワ古〜〜〜歴史?ってなるわけ。Pythonの歴史を知りたいなら、いいかもしれないけど。

出版社、レーベル

出版にも得意不得意みたいなものがあって、法律関係なら有斐閣はまちがいないとか、でもその有斐閣Pythonの本を出してたら信用ならねえとか、あるわけ。新書でデザイン本を読もうとかおもわなくないですか。たぶんないし。そういうかんじ。でもまあそういうのはもう出版側がわかってて、だって売れない本は出したくないので、だからそんなに読むこちら側が気にすることはないというか、でもじゃあ見なくていいのかというとそうでもないという。伝われ。

値段

値段見るのだいじ! だいたいの予測をつけてそれより安ければ最高だけど、高い場合は要検討。古本屋にないかなーとか、なさそうならもうここで買ってもいいか…とか。高いな!とおもったときはたぶん背伸びしてるときなので、経済的にも経験的にも、あとまあ物価高ということもあるが、とにかくそういうときは、その本と真剣に向き合う。自分は、背伸びしてもいい時期か、そうでもないのか。その本は、背伸びした自分に寄り添ってくれるのか。それを教えてくれるのが、目次と本文。

目次

目次まじでたのしい。目次だけでおいしい。目次にはその本のすべてが詰まっていて、まあ人間でいうと顔かな。表紙が顔っぽいけど、表紙は人間でいうと服かなーとわたしはおもう。帯あるし。人間の顔ってたくさん情報があるじゃないですか。いま機嫌よさそうだなとか、このシワは笑いジワっぽいしよく笑う人なんだろうなとか、顔でその人間のほとんどがわかるとわたしはおもう。それと同じで、目次でその本のほとんどがわかる。でもべつに本を買うときにその本の内容をすべてわかる必要なんてなくて、目次をザッと見て、自分でひっかかるキーワードがたくさん出てきたなと思ったら、それは買いだとおもう。ひっかかるというのは、もともと興味があったでもいいし、聞いたことない単語だったけどちょっと知りたいかもでもいいし、そういや最近流行ってる気がするなーとか、なんでもいい。知ってる単語ばっかりだな、だったらさすがにそれはもう通りすぎたフェーズの本だとおもうので、スルーしていい。とにかく気になるようであれば、本文へ。

本文

本文で見るのはまず、序章とか、はじめにとか、巻頭に書いてあること*1。ありえんくらいの専門書だとここでもう挫折するくらい長かったりするけど、わたしが読むようなのは長くても4ページくらいだとおもうので、普通に読む。ここで普通に読めたら、その先も大丈夫だとおもう。ここでわかるのはその本のテンションとか、本との距離感とかなので。それで読めたら、その先の本文はザッと見る。意外と漢字が多いなーとか、意外と文字がデカいなーとか、自分にとって読みやすいかどうかを見る。なんかむりぽ、だったらたぶん背伸びしすぎてるから、積読に抵抗のある人ならやめたほうがいいかも。積読はすればするほどいいと習ってきた人なら、買いましょう!!!!!!!!

番外編 - 帯

あとは意外と帯。なんつって、これはべつにわたしの好みなんだけど。気に食わない人がおすすめしてたら買わない。なんかスーッと冷めてく。あと著者か推薦人か知らんけどめっちゃデカく顔写真が載ってるのとか。本に顔いらんねん。そいつの顔ばっかり浮かぶ。


こういうかんじで、わたしは本を買っています。といっても最近はもっぱらネット通販だから、これらの手順を省略してやってるかんじだけど。でもネットで買うからこそ、出版社のサイトまで見にいったりして、見本がないかなーとかできるだけその本のテンションがわかるように工夫はしてる。本のテンションまじでだいじ。わたしがウェイ系とお話できないのと一緒。では。


*1:まえがきやあとがきは本文に含まないらしいけど、一緒くたにします