わたしのうつとの向き合いかた

承前

うつとひとくちに言っても、その症状の出てきかたとかっていろいろで。原因もさまざまだし。あくまでわたしのうつとのわたしなりの向き合いかたという、かなりオリジナルなやりかたであることをご承知おきいただきたい。が、なぜそんな記事を書くかというと、それでも得られることって誰かしらにあったらいいなとおもったのです。せっかく病気になったからには、もとをとらんと…という。わはは。
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過去記事にうつの経緯は書いてあるのですが(有料注意)、向き合いかたについては端折ったので、この記事を書きます。それでははりきって、どうぞ。

(書いてたらめちゃくちゃ長くなってしまった気がするので最後に簡易まとめを置いときます)

うつの発症のきっかけ

3.11ですね。直接わたしや家族や親戚が被災したっていうことは全然ないんだけど、当時さまざまなストレスを抱えていて、それが全部3.11で爆発してしまったようなかたちになった。

でも気質としてはそれまでもあった

著しい離人感が出たのは3.11の直前くらいからだけど、離人感という名前があるのを知る前からその症状はあって、すっごく明確に覚えてる。小学校3年生の夏休み明けの給食の時間に、あれなんでわたしってこんなところでなにしてるんだろう??って急に、降ってきた。それでも箸も、友達との会話も止めることはなくて、他人がわたしを動かしてるような、それから今の今までずっとそんなかんじ。波はあるけど。で、将来働きたくないなという気持ちもそのころから出るようになった。

高校生のころとか、今おもうと完全にうつなんだけど、若さでなんとかしてた。あと大学受験によるストレスだって言い聞かせてた。受験が終わればなんとかなるとおもってた。その症状としては、胸の奥の重だるさ。気だるさ。朝起きれなさ。

うつとの向き合い

病院に行く

これがいちばんのハードルだとおもう。今でこそ月1通院が習慣づいてるけど、最初はほんとうに、ここまでの経緯とかまとめなきゃいけないし、そもそも病気なのか? 病気じゃなかったらどうすればいいんだろう、という不安もあったし、でも家から出れないなどとにかく生活に支障をきたしてるので、行った。

1軒目に行ったところはクソで、家から出れないなりにバイトしたりはしてたのに、日中ねむくなるくすりを処方してきたから、もう仕事にならなくて。飲みたかったけど、それで飲めなくて…って話をしたら、いや飲まないと。わかんないでしょ。みたいな。理詰めで。こっちはもういろんな症状でつらくてよくわかんないし、それで短絡的な思考しかできないので、知るかよ! という感想しか生まれず。要はウマが合わなかった。それで病院を変えて2軒目にした。わたしは幸いその病院で合ったので、今もそこに通ってる。

なぜ合ったのかというと、担当医がよく話を聴いてくれる人なことと、家から歩いて5分の病院なこと、予約がいらない病院なこと、これに尽きる。人によって優先順位やさまざまな制限などあるとおもうんだけど、なるべくこれに近い条件がいい気がする。なぜかというと、うつとか精神的なものは人生を賭けた長期戦になる蓋然性が高いのと、その症状からして絶対ほぼ絶対家の隣にあるくらいのノリの病院がいちばん通院しやすいから。でも、ほんとに人によって全部叶えられる条件の病院があるとはかぎらないので、そこは臨機応変に考えてください。。。
あともうひとつプラスなんだけど、ホームページがある病院だと地味に楽。予約必須の病院だと次の診療日が決まってるからいらないかもしれないけど、予約不要のところだと次に行く日ってランダムだから、きょうってやってるのかな…みたいなときとか、電話しなくていいのがいい。

くすりを正しく飲む

当然のことなんだけど、言われたとおりの用法用量で飲んだほうがよい。症状が改善しないんですうって次の診察日に行っても、ちゃんと飲んでなかったら、ちゃんと飲んでくださいとしか医者は言えないので。まあ、それができないのが病気なんですが。それでもできることはしましょうってことです。アラームをかけたり、いつも目に入るところにくすりを置いたり、量がわからなければピルケースとかおくすりカレンダーが100均にあるから月初にわけたり。できる工夫はしよう、しなければならないとおもう、治したければ。

身内や頼れる人に頼る

これは意外と精神的にむずかしかったりするよね。しっかりしなければと考えてる人ほどそうだとおもう。わたしも、なんでもホイホイ言うわたしでもすこしむずかしかった。「うつかもしんない」、「え、じゃあどうしたらいいの」、「わかんない…」、「そしたら一緒に考えよう」ってなればサイコーなんだけど、まずうつって言えなかったりする。病気なのか怠け癖なのかわかんないので。病院行って診断もらってから言うのもいいけど、そうなると病院探しや病院に行くまでは自分ひとりでやらなきゃならないから、いちばん最初のハードルを超えるのが難儀するし、やっぱり病院行く前に言うのが楽かな、いずれ言うのであればという前提で。
どうしたらいいのって親切に言ってくれるともかぎらない。自分がわかんないことを相手に強いるのもしんどい。そういうわけでハードルがすごくあるのはわかるんだけど、健常者でもひとりで生きていけないのと同じことで、病気ならなおさらなのね。わたしはもう、誰がどれくらい考えてくれるかとかを考えるのがめんどくさいので、すべてオープンにしてる。職場もオープンとクローズの両方で働いたことあるけど、圧倒的にオープンのほうが楽だった。インターネットでもそう。友達にも隠してない。オープンといっても積極的に開示しまくってるわけではなくて、聞かれないなら言わなくていいし、言われたら言うってかんじ。でもマジでこいつには言わないほうがいいなってやつもいて、すげーなんでも言いふらすお局さまとかね…最低限のラインは決めること。

期間を決める

病気でいる期間を決めるってことです。1週間でも1ヶ月でも1年でも10年でもいいです。いっぺん決めて、それでも治らなければまた次の1年、てかんじで、里程標をいちいち設定するといいです。
わたしの場合は、一生です。わたしの場合は、寛解はあっても完治はないとおもっています。なぜかというと、承前で書いたとおり、うつが気質として生まれつき備わってしまった人間なんだとわたしはおもっているので。一生うつとつきあっていくつもりでいます。そうおもうとむしろ楽になったりする。わたしはなったのね。すぐ治さなきゃ! って焦るとよくない。うつって、気合と真逆のものなので。でもマラソンより短距離走が向いてる人もいるので、そこはかかりつけ医とよく話し合うといいかもしれない。

おしまい

そんなところかなあ。長くなってごめんなさい。わたしの人生や選択ってうつとともにあるから、もうよくわかんなくて。思い出したら追記するかもです。

★簡易まとめ★

わたしの症状

  • 離人
  • 胸の奥の重だるさ
  • 身体全体の気だるさ
  • 朝起き上がれない

わたしなりのよい病院の見分けかた

  • 担当医の傾聴力が高い
  • 家から歩いて行ける距離
  • 予約不要
  • ホームページがあって休院日などがわかる

うつとの向き合いかた

  • 病院に行く
  • くすりを正しく飲む
  • 身内や頼れる人に頼る
  • 期間を決める