読んだ
うまくいってる人は移動してるよなというか、わたしが移動しなさすぎて失敗してるよなという意識はずっとあって、なんかの拍子に見つけた本。だよなだよな!とタイトルに惹かれて買った。ひきこもりで病気のわたしが成功してるとは到底思えず、じゃあ逆を行けば成功するんじゃないかと思った。その逆というのを実践しているのがこの著者だった。
引っ越せおじさん
今の自分から変わりたいなら仕事は辞めろ、引っ越せ、移動しろと何度も書いてある。いわゆる高校デビューを引き合いに出して、自分の現状を変えるなら環境を変えることだと言う。ごもっともである。自分を変えたいという感情だけではモチベーションは続かないから。見切り発車してしまえと後半には書いてある。まあ、おおむねうなずける。けれども。
でもそれってできるの健康な男性だけじゃないですか
とも思った。ビジネス書にしろなんにしろ、書いてる人が男性か女性かなんてあんまり意識してこなかったけど、今後はしたほうがいいなと思った。大前提が全然違うことがあるので。わたしはうつ病の女性なんですが、読後感はまあ、相手にされてないなと。まあ病気の人までターゲットに入れてたら問題が複雑化して本が一冊じゃ収まらなくなるのはわかるんだけど。健康な女性すらあんまりターゲットに入ってないかなと。話に出てくる人はみんな男性だったし。この著者が女性を視野に入れていないかどうかはこの本だけではなんとも言えないけど。少なくともこの本では、女性の荷物の多さとその理由をわかってないかなと感じた。
お子さんがいるらしい
多拠点居住というのはやっぱりうらやましい。だけど現実的に考えて、普通の人は家庭があったりするのでむずかしい。でもこの著者からすると、多拠点居住や転校は、子供にとっても選択肢が増えていいらしい。まあ、そうか。子供のうちから英語の環境に放り込まれたり。そうすると日本語だけの世界よりかはずーっと世界は広くなる。まあ、子供にはいいらしいことはわかった。でもじゃあ、奥さんにとっては???
ひろがる妄想
この本を読むかぎり、女性の影はみじんも感じなかった。その感じさせなさが逆に、奥さんはいるんだろうなと思わせた。奥さんの話はいっさい出てこなかった。一般的に考えて、旦那さんがこの著者みたいにものすごく稼いでる人だったら、奥さんはついていくものだと思う。まだそういう世の中だと思う。奥さんにだって日本の仕事があり、遊びがあり、計画があり、人間関係があるはずだけど、そういうの全部捨ててついていくんよ。ついていかざるを得ないというか。そんで、海外移住するための手続き。子供が転校するときの手続き。現地で生活するためのスーパーや病院探し。そういう煩雑なの全部やる。やらざるを得ない。やらない人がいるから。なんか、病気してる女として、まあ病気の部分は置いといて、女として、この本に書かれなかった背景をめちゃくちゃ想像してしまった。。。
内容はおおむね納得できる
とはいえ、本の内容自体はうなずける部分のほうが多く、わたしみたいなのでも実践できるかもというのもいくつかあって、それは今年の目標のひとつにしてもいいとさえ思った。